コラム
へ戻るKiCadはGPLでライセンスされている強力なオープンソースのCADソフトです。
しかし安定版が２年近くリリースされていません。（安定版 BZR4022 は、2013/07/07付）
最新版は機能が大幅に強化されており、保存ファイル形式もバージョンアップされています。
旧安定版でも十分使用に耐えるのですが、新しいプロジェクトには最新版を使いたいところです。
そのためには、自前でソースからビルドしなければなりません。
本家のホームページでも、Windows版のビルド方法が紹介されています。
しかし家の環境では、winbuilder 、msys2 ともビルドできませんでした。
ネットで情報を漁りましたが、有効な解決策もなかなか見当たりません。
自前でビルドして使うような方々には常識なんでしょうが、初心者には敷居が高いです。(;;)
…とりあえず何とかビルドできたので、備忘録がてら２点ほど書いておきます。
（１）KiCad winbuilder
ダウンロードしてそのまま実行すると、”recipe for target 'all' failed”とビルドに失敗します。orz
しかし、オープンCAD研究所さんのサイトにヒントがありました！
このマシンはセキュリティソフトに AntiVir を使っているのですが、 リアルタイム保護を無効にすると何故か成功。
有効にすると再び同じエラーで止まるので原因は間違いなくコレです。
ウィルスを疑い、念のためフォルダをスキャンしましたが、問題なし。
かなり謎ですが、同じエラーで止まる場合、セキュリティソフトを疑う必要がありそうです。
（２）msys2
本家の Building KiCad on Windows に従い、ビルドすると（１）と同じようにビルドに失敗します。orz
しかもこちらは、セキュリティソフトを停止しても効果なし。orz
64bit版をメインに使いたいので気合を入れて解析したところ、パスに空白があるとファイルを見失うところを発見！
msys2はデフォルトでhome配下のusernameディレクトリにwindowsのログイン名を使います。
なので、Windowsのインストール時に名前をローマ字入力してログインしているとスペースが入ってしまうようです。
結果、ユーザー名を変えると他にいろいろ弊害が出そうなので、簡単＆確実な Administrator でログオンしてビルドし、成功。
Windowsに慣れているとDOS時代と違って、もはやパスを意識することはあまりないので、要注意ですね。
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